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2010年9月の3件の記事

アルフィーネ狂想曲

う~ん、すごいことになっている。
例の今秋発売Shimanoの内装11段変速ギア Alfine 11-speedのこと。

  だいぶ前から9月下旬入荷予定で予約を受け付けていたイギリスの自転車通販会社Wiggle社におそらく注文が殺到したのであろう。旧式の内装8段関係もそのあおりを受けてか、品薄状態なのか、注文していた変速レバーの入荷が少なくとも2カ月近く遅れるとの連絡を受けた。
 ついでに11段関係の入荷見込みを問い合わせてみると「供給会社からの入荷を待っていたが、取扱いが終了し当社でも商品の入荷が不可能となってしまった」とのこと。
  おいおい、メーカーはやる気があるのだろうか。これが噂に聞く「S様商売」なのか…とウンウンとうなずく。(注:Sとは「世間しらず」ともいう)

  いろいろなブログを拝見していると、みなさん(あっ、私もか!)の期待値が高まっていただけにおそらく、罪のないWiggle社には、この件について苦情、問い合わせが殺到しているだろうな。え~っ、いまだに(この記事を書いている現在)、「通常2-7日以内に当社から発送」「入荷予定あり10月中旬今すぐ注文して真っ先に配送」などとハブ本体の在庫状況が表示されているぞ。安請け合いしちゃって大丈夫?

 国内のショップといえば予約どころか、以前からず~と沈黙を守ったまま…。内装ギア対する国内外のニーズの温度差なのだろうが…。Wiggle社に早くから予約を入れて手に入れられた方は幸いである。これからの人は要注意…。

 というわけでしばらく静観。

  とりあえず内装8段で我慢の藤兵衛であった。

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Alfine内装11段にとりつかれる。

 ここの処すっかり秋、あの猛暑がなつかいし訳はない!が、今から思えばよく生き残ったものだ。酷暑に抗うかのように自転車通勤を続けたおかげで体重こそ増えなかったが、夏バテしないようにとよく食べよく飲んだ…禁断のビール復活!その自堕落な生活がたたって、ついに持病が再発する。昨日、一昨年以来の大発作(自動車のペダルもふめぬ程の足の激痛)に見舞われ一日欠勤と相成る。今日は、何とか足をひきずり職場に顔を出し、同じ病気もちの上司や同僚たちの同情(一種のオヤジ病)を買って午後病院へ。同輩の方々には病名はお見通しであろう(笑い)。

 どうやら、週末の定期演奏会後の打ち上げが発作の導火線となったようだ。奥清秀氏制作のバロックリュートで演奏したヴァイスの『不実な女』全曲の受けがよく、この髭面も女性陣から持て囃されて、つい調子に乗って飲んでしまった。初めこそビールは控えていたが、2次会でついに手を出し、その間、出された焼き鳥(豚)やらこってり系のツマミを美味しく、たんまりといただいてしまった。これが効いたのだ。今度こそきちんと治療しなければ…と誓う。

 

そんなアホな自分をなぐさめてくれるのが、先日触れた自転車改造計画。

今春、発売予定のShimano Alfine 11-speed(内装11段)換装プロジェクト!

Alf11speed

   

  現在の8段から驚異的な進化!(詳しくはメーカーHPを)。これを手にしないわけにはいかんぜよ、と発売が予告された夏前から思い詰める。

 まずは、現在通勤用のBE-ALL BR-1の内装8段にこれを換装して、取り外したこの内装8段をリカンベントに組み込むという壮大(笑い)な構想をこの一夏の間夢心地でたてていた。
   しかし現実は厳しい。BR-1の内装8段は本体のハブは24本スポーク対応。調べてみると700CホイールWH-S501用として組まれた特別仕様ということに気づいた。実は、ハブ単体では(8段も11段も)、32本または36本スポーク対応のものしかない。つまりスポークが24本でないマイリカンベントへのハブ単体のみの換装は不可能なのだ。(そもそもリカンベントのリアのサイズが700Cなら話は簡単なのだが…)

  要は、内装11段ハブが組み込まれたホイールを買えばいいのだが、肝心のShimanoからは、その発売予定について何のアナウンスも聞こえてこない。単体11段ハブの事実上の販売予約(リリースは9月末)を扱っているイギリスのWiggle社に問合わせても、何の情報も得られない。ここ数週間悶々とすごしたが、10月の秋空の下、気持ちよくリカンベントを漕いで、この夏にたまった「ストレス発散!」がこのプロジェクトの合い言葉なので、思い切って、在庫があった旧式の内装8段MTB用26インチホイールを注文してしまった。これなら32本スポーク対応なので後から新型11段に換装可能と見極めたからだ。

  しかし、これは更なる物欲という新たなるストレスを招くことになる。それに加えて内装化システム導入は必然的にリカンベント「ディスクブレーキ化ブロジェクト」を誘発することになる。

 このプロジェクトの最大の難関は20インチというフロントタイヤのサイズ。このサイズのディスクブレーキ対応ホイールは、MTBやミニベロ(小径車)用として少なからず出回っているが、大抵はフロントとリアのセット販売で割高で無駄な買い物を強いられてしまう。Deoreあたりのハブを買って自分でホイールを組むという手もあるが、やはりスポークの数があわない。う~ん、フロント単体でホイールを手に入れるとなると、メーカーから直接取り寄せるしかないかぁ。

 幸い我が愛用のリカンベントLynxxのオランダOptima社はネットによるパーツの直売通販を行っており、HPよりカタログを見て注文できる。実はリアホイールよりもこちらのプロジェクトの方が迷いがないため先行していたのだ。同社のカタログを見ていると更なる快適さを求めるあまり(どうも現状では座り具合がいま一つ)新製品のコンフォートシートなるものにまで手を出してしまった。
 一端走り出した物欲は止まりようがない。ディスクブレーキそのものは国内の通販会社でディスクロータリー付のShimano製の機械式のものが目に止まったのでそれをゲット。そしてWiggle社では揃わない関連パーツをアメリカのCRC社やら国内の通販会社など八方手を尽くして発注する。

 イギリスとオランダからのブツは東京の税関に三々五々と入っている様だ。アメリカからも今日荷物が発送されたとメールが届く。今週末には、どうやら全員集合となりそうだ。その頃には足の腫れと痛みがおさまっているだろう。組立が楽しみ。

 あとは、通勤バイク向けに内装11段用700Cホイールの発売がまたれる。あ~まさしく物欲煩悩の固まり。ちなみに、リュートも新レバートリー開拓するぞ!

  色即是空、空即是色を悟るには縁遠き藤兵衛である。

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覚醒

ふ~っ。やっと秋。ついに果てし無く続くと諦念していた猛暑が終り冬眠ならぬ「夏眠」からめざめる。

家庭でも職場でも訪れた先々でも「暑い暑い!」との会話が飛び交う。そらみたことか…「地球温暖化が具現化したのだ~。ここで阻止しなければなんとする!」…とわめいても誰も耳を傾ける気力も思考もない。自分のこのブログでも、他の自転車関係のフォーラムでも毎日「アチー」と、愚痴を連続するのは必定。それならば「夏眠」するしかないと自ら思考停止状態を決め込む。それでも日常の営みは、坦々とこなし、世俗の物欲も○欲も夢ごごちでためこむ毎日が続いた。したたかに生きていたのでは確かである。

  ここ数日の気温の低下と、ある新刊書物が福音となって覚醒したのだ。

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  帯にあるように、あの大バッハが再婚したアンナ・マグダレーナの素顔を残された資料から客観的に描きだそうと試みる。

 16歳ほど年上しかも数人の子持ちのバッハと再婚し、頑固一徹の夫の創作活動や家計を支えつつ、前妻の子供たちも育て上げ、13人の子供を授かりながらも、そのうち7人を幼いまま野辺で見送るという悲運に見舞われた健気で気丈な妻アンナ。夫バッハは声楽家でありながら専業主婦となった妻のために愛情を注いだ証しである『アンナ・マグダレーナのための音楽帳』を残しているし、夫の作品を筆写する彼女の筆跡は、年を経てバッハのものと見紛うばかりとなる。
  悪妻に振り回されるハイドンやモーツァルト、女運のないベートーベンと比べれば、音楽家の理想の妻という彼女のイメージは、実は下の書物によって作られたのである。

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 あとがきによると1930年(実は1925年)には原著の初版が発行され1950年に山下肇氏が訳出し1967年に全面的に加筆改訂したものが上の『バッハの思い出』なる書物である。(現物は大学生時代に高田馬場の古本屋で手に入れた1974年9版…売れている!)。同あとがきにもあるように、アンナ自身が、夫バッハとの睦まじい生活と、夫の創作活動(信仰的・人間的側面をふくめ)を赤裸々に綴ったものと紹介され、多くの人に感動を与えてきた。しかし、著者はアンナ自身であると思い込まされていた日本でも、彼女が本当の作者なのかという疑問は早くから出されていた。その後、第三者(Esther Meynel)の創作であるということが指摘され、バッハファンを大いに失望させた経緯がある。…実は私もその一人。

  今回のこの書物は、彼女を覆ったそのようなベールを少しでもはがし、資料に基づき実像に迫ろうとする試みである。

  しかし、私自身、先に出版された書物を非難するつもりはない。原作者E.Meynell が自分の名前を出し明らかに現地(ドイツ)では、彼の創作として受けいられているようだ。私も、今なら、創作ドラマとして楽しんで読めるだろう。考えてみれば、子供の頃から慣れ親しんだNHKの大河ドラマの様なものであり、それはそれで夢を見させていただいたのである。今回の書物で夢から覚めて自分の眼でアンナを見つめなおすのもオツなものだ。

  さらに、あの古楽演奏の大家グスタフ・レオンハルトがバッハを演じた『アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記』という映画(1967)がある。

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ア ンナが、彼の音楽や生涯を語るスタイルをとっているが、音楽面から2人の関係を掘り下げようとしており、かの『日記』を原作としている訳ではないらしいが、どうしても『日記』のイメージが重なってしまう。一見(聴)すれば、衣装や設定などの時代考証に首をかしげるところが多いが、コレギウム・アウレウム合奏団やアルノンクールらを従えたレオンハルトの音楽は、当時の古楽の最先端の世界をかいま見ることができ、まとりついた『日記』のイメージを払拭するほどすばらしく、これはこれで興味ぶかい。

 ちなみに、大河ドラマといえば、これぞまさしく茶番劇『直江何とか』は別格として、今回の『竜馬伝』も首を傾げる設定が少なくない…。主役二人が好演しているだけに、強烈に刷り込まれる先入観ほど怖いものはない。「善良な老若男女をまどわしたらいかんぜよ」と、草葉の陰で竜馬と弥太郎は苦笑しているだろう。山内容堂はともかく、一橋慶喜公にいたっては、制作関係者が呪い殺されるのではないかと心配するほど、悪役に仕立てられているし…

  ははは、閑話休題…。

 ウワサによると彼女と、あのバッハのリュート組曲ト短調BWV995をタブラチュア化したと言われるリュート奏者のファルケンハーゲンとの間に、意外な接点があると聞く。
それが裏付けられるか楽しみ…。久しぶりに昔の本も読んでみよう。
   いざ紐解かん。おっと…そんな時間あるの?

   実は定演が近づいている。それと夢に見たある「自転車大改造計画」が実現可能な条件が整いつつある。「心頭を滅却すれば火もまた涼しい」と悟ったつもりがもとの黙阿弥状態…しかも…

  二人の愛情を確かめんとするのに月末の定演の曲目をヴァイスのソナタ『不実な女』全曲にしてしまった自分を訝る藤兵衛であった。

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