散らぬ間に
新しい部署に異動して新体制で仕事がスタートして以来の初の休日出勤。
当然ながら今日の勤務は絵に描いたようなてんてこ舞い。半日の予定が午後に食い込む。やりがいはあるのだがここ数日入れ込み過ぎて胸の警告ランプがピコピコしだす。太陽エネルギーも不足気味。本格的な春の陽気をとりもどした今日に、英気を養わねば野暮と決め込み、仕事を見極めて自転車で職場を飛び出す。旧妻沼町を経て利根川づたいに遠回りして隠れた桜を探し回る予定だったが、昨年の今頃たどった熊谷市の荒川土手を南下する。
熊谷駅より荒川上流方面(西側)は桜も人もこのように盛況。
この写真は、自転車のサドルをおりてしばらく立ちすくみ、何とか人込みの間隙をぬって撮影できた次第。へたをすれば桜の放つ妖気にとりつかれた人々の波に押されて自転車ごと土手から転落しかねなかった。左側にころり転げたなら花見の宴に乱入することまちがいなし…ははは。
熊谷駅より下流(東側)にいたって状況が一変しホッとする。
このあたりがさくら並木の南端。東進してきた荒川はここらあたりから一気に南下する。写真の右の上り坂がまさしく峠なのだ。「曲がる」(クマ)と「低地」(ヤ)が熊谷の地名の由来の説に納得する。ここら辺りは、荒川の曲がり角に押し寄せた土砂が積もった名残なのかもしれない。
前にもふれたがこの先の土手は隣接の行田市にいたるまで対岸の右岸をふくめ未舗装のままで荒川サイクリングロードど直結していない。いろいろと事情があるのだろうが、熊谷市の行政の姿勢に疑問を感じる。
旧中山道にあたる熊谷市の久下地区を迂回し行田市に入る直前で再び荒川に合流せざるを得ない。
そこから少し進んで左にそれるとかつての荒川本流の元荒川に合流できる。旧吹上町(現鴻巣市)の中心を貫くこの川沿いも劣らぬ桜の名所。
ここは、知る人ぞ知るその入り口、さすがに人の姿もまばら。見かける人々は近所の人々らしく親しい挨拶をかわしている。そのためかその先以上に花の種類も豊富で目を楽しませてくれる。ここでも盛りを迎えて散り始めている。う~、もう居ても立ってもいられない。のんびり桜をめでたく、アルコールとささやかな肴をかって家路につく。
昨日撮影し紹介した我が庭の樹齢10数年の桜花。庭石に腰掛け日が暮れるまでささやかな酒宴。
「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ」の境地の藤兵衛であった。
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