山猫は死なず。
オーダーしていた「山猫君」の最後のパーツ(クランクセット)が2週間かけてイギリスから先週末届いた。
シマノのDEORE LX (48/36/26T) クランク長170mmギアガード付き。
体調と天候の回復具合を見計らって翌日いよいよ最終組立に挑んだ。
ガレージから再び登場したOptima Lynxx 既に前後ディレーラー、テンションプーリーなど徐々に揃えた部品は換装済み。後はクランクの交換とチェーンを張るのみ。
またまた、「近所の猫」が「山猫君」の気配を察してか様子を伺う。その姿を尻目にそそくさと作業に取りかかる。
まずは、元のクランク Truvativ Firex(48/36/26)を取り外し、先程のシマノのパーツを換装。
まだまだ使用には耐えるが、交換した最大の理由は、歯がむき出しの状態では人と衝突した時、危険と常々感じていたからだ。プラスティク製のカバーをつけていたがはずれやすく今回思い切ってギアガードがついているものにしたのである。どうせならばディレイラーと同じLXシリーズに統一しようとしたのだが、そもそもブラック仕様が存在しない。安全性優先でシルバーでも仕方あるまいと意を決するが、国内ではどういうわけか在庫がない。そこで、新しいフロントディレーラーと一緒にわざわざ英国のショップWiggleに注文するも、結局、そのショップでも在庫が無く取り寄せとなり、一足先にフロントディレーラーの到着と相成ったという経緯。両者とも国内で販売されてるものとデザインが異なるのは、ヨーロッパ仕様なのか年式の違いなのだか確認するゆとりも無い。ただし、フロントディレーラーはチェーンステーアングル63~66度のヨーロッパ向けのクロスバイク仕様(別仕様に66-69度がある)。
お次は、専用工具を使ってキャップの交換。おもむろにクランクを装着しチェーンの張り付けに取りかかる。
普通の自転車の3台分の長さのチェーン(これもシマノ 9段用に換装)を持て余し気味にチューブに通す。リカンベントの最大の難点…このチューブがないと車体だけでなく自分の足も油にまみれ傷がつく。
すかさず、チェーンリングに絡め、フロントディレラーに通し、上部のチューブに通し入れる。ふ~っ
途中にあるテンションプーリー…これも長いチェーンを取り繕うためのリカンベントの必需パーツ。チェーンを取りまわしてから前後のチューブを固定する金具の両端の微妙な角度調整が必要となる。
何とか、リアディレーラーにチェーンの先端がたどりついた。先程紹介したDEORE LX ロングアーム。いよいよチェーンの先端の片割れと遭遇。無事に結合!
チェーンの長さの調整で2度ほどつなぎ直したが、それにしても、このホーザン製の工具はとても使いやすい。
さて、最後の仕上げ、テンションプーリーの調整とチューブの固定。
撮影に気をかける気力を失いこの体たらく。
元と同じように結束バンドで固定する。その前処理として取りつけるチューブの開口部を熱してラッパ状に広げる加工をしていないとすぐはずれる。それでも長く乗っているうちに痛んではずれてしまう宿命を背負っている…リンカンベントの泣きどころと言ったところか…。
朝、7時頃始めて2時間半ほどで組立完了。
改めてながめるとシルバーのクランクが意外に斬新。「山猫君」の牙に磨きがかかったかのようだ。ロゴ的にも LYNXX に LXだし…と変なところに御満悦。
念入りの点検と一通りの調整をすませ、おっかなびっくり試走に繰り出す。何とほぼ40日ぶりのリカンベント。やはり自転車は背もたれがないと様にならない!山猫君と私も病み上がりなどで近くの公園の広場で軽く調整のため一走りと思っていたが、リアディレーラーのギアチェンジ(シフト)の際、チェーンがあばれる。インデックス調整に四苦八苦する私に、公園に遊びにきていた10歳位の男の子が近寄ってきて、「どうしたの?」となぐさめの声をかけてくれる。お礼に、座席に座らせてあげたが、何せ足がペダルに届かない。でもこの子、リカンベントにとても興味を示してくれて、将来が楽しみ…。結局、汗もかいたので、チューニング未完のまま諦めて帰宅の途につく。チェーンの張り具合など別の要因があるのかも知れない。
ともかく「山猫君」復活バンザイ!
やはり自転車はリカンベントが一番楽しいと実感した藤兵衛であった。
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