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バロックリュート、ついにガット弦に張り替える

先日ドイツのKüerschner社からリュートの弦が届いた。

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 かねてよりガット弦にしようか迷っていた愛器Brian Cohen のバロックリュート 用にと、ついに意を決して注文したものである。

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 以前から気になっていたのだが、袋のデザインにヴァリエーションがある。ガンバのガット弦を注文した時も混在していたが、弦の種類(ガット/ナイロンなど)で区別している訳でもなさそうだ。

  低音用の巻弦ガット(ガットに銅線をまいたもの)のVDシリーズは既にガンバに張っていてお馴染みだが、この度リュート用と銘打ったVDLシリーズはどんなものかと試しに取り寄せてみた。

  百聞は一見にしかず、写真のように先端部分にループが施されており、これに弦の先端を潜らせるだけで出来上がり(次の次の写真参考)。う~ん、これはガンバにも使えそう。こちらは、ただ通すだけで済むこと請け合い。めんどくさがり屋には重宝…といってもガンバは多くて も弦はフレンチで7本、片や13コースのバロックリュートは24本の弦と格闘しなければならない。たとえ数本でも、この便利な仕様の恩恵にあずかれるだけでも大変うれしい。

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とりあえず指板外の拡張低音弦だけでも張り替えてみようと、一番太い最低音弦からトライ…。

  …楽勝と思いきや、いきなりつまずく。ブリッジに空けられた弦を通す穴が小さくて最初からこのように通らなかったのである。つまり元のナイロンの巻弦よりもガットのそれは幾分太いのであった。

結局、針やすりでシコシコと穴を拡張するはめに…。上の写真は術後の姿。

当然ペグの穴の方もそれを要求する。

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  念には念を入れて複弦の細い(オクターブ高い)方の片割れにも手術を施す。羹に懲りて膾を吹くとはまさにこのこと?。それらに普通のガットであるDシリーズ…いわゆる素ガット(プレーンガット)を用意した。

  黙々とただひたすら穴を広げ、次から次へと弦を張り替えていく。気がつくと予定外の指板上の弦までやっていた。

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  その間、ちょっと手をすべらしたら針やすりの先端が折れてしまった…。根元の部分だけでも結構けずれ、むしろ具合がよくなった。

   上の写真をご覧になって「おやっ」とお気づきになった御方もいらっしると思うので…補足。

   ヤスリを挿入している箇所の左の大きな穴は、この楽器の前オーナーが単弦仕様で弦を張っていた時の名残りと推測する。おそらく前オーナーのうち誰か(英国人?)はギター弾きに違いない。

  続補  その前オーナーはヘビースモーカーでもあったらしく楽器から脂の匂いが今だ抜けない。タバコを吸わない自分にとって結構つらい。普段愛用する楽器として注文した奥さんのリュートの完成が待ち遠しい。長いスワンネックも狭い部屋ではもてあますというのも理由の一つ。

  う~ん。ともかくリュートの弦替えはとてつもなく大変。高音弦は、とりあえずすでに何本張ってあるナイルガット(ナイロン?製のガットもどき弦)で、全体の響きのバランスをみることにする。…というより、細いガット弦の耐久性と安定性を間近にせまった定演で実験する勇気がないというのが本音。

   あ~調弦がしんど…。慣れぬ加工作業で指が痛い。今日はこれで店じまい。どんな音がするのか…楽しみは後に取っておこう。

 先週に引き続き今週も土日の休日返上の仕事が待っている。しかも虎の子のその代休も出張で取られるというおまけ付き…weep

  試奏はおろかこの文章推敲する精根気力尽き果てんとする藤兵衛であった。

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