« 藤兵衛の由来 | トップページ | シーボルトと音楽 »

永遠のしぇんしぇい~大原麗子さんを偲んで

お盆にちなんで故人を偲ぶ。

 女優の大原麗子さんの孤独死の報道にはショックを受けた。
高校生の時見た『雑居時代』というドラマでたちどころにファンになった記録がある。子供ながら初めて憧れの大人(年上)の女性タレントとなった。ちなみ、大学生になって『クイズダービー』に出演されていた竹下景子さんが加わった…。その後、我が母校の大先輩と御結婚されたと知って衝撃(嬉しくもあり悲しくもあり)を受けた…)

  大原さんの印象が一番残るのが翌年NHK大河ドラマ『勝海舟』、主人公
海舟の渡哲也(以下敬称省略)が病気で降板し松方弘樹がひきつぎ戸惑ったが、米倉斉加年、大谷直子演じる佐久間象山夫婦(妻は海舟の妹)の怪演、これまた憧れの坂本龍馬(藤岡弘)といった個性的な脇役の存在が飽きずに最後まで惹きつけた。幕末の血なまぐさい展開の中、一服の清涼剤となったのが、大原麗子さん演じた海舟の長崎での愛人梶久こと小谷野クマなのであった。あのハスキーな声で、海舟を長崎弁で「しぇんしぇい(先生)」と呼びかけるセリフが今でも耳に残っている。

 とにかく理屈抜き…これ以上のコメントは書けないが、
今から思えば、このドラマが私をして、日本史を学ぶべく大学進学先を決定せしめたといえる。

 実際には、高校を卒業してもギターにのめり込んで大分遠回りをしてしまうし、ドラマの全体の展開そのものはすっかり失念し、一時期、彼女の役は、同時期を描いた村田蔵六(大村益次郎)を中心に幕末の群像を描いた大河ドラマ『花神』の主人公(蔵六)の想われ人シーボルトの娘イネ(実は浅丘ルリ子)だと勘違いもしていた。当時は何で無粋でいけすかない男がもてるのだろうと不思議だったが…我が道を行く男をさりげなく支える麗人。う~んうらやましい。昔、食せなかった冥加の味がわかる年になったということか…。

  …と書いている内に色々なことが頭の中から浮かび上がり、「いや待て、本当はこちらかも…」と段々あやしくなる。sweat01

う~ん、月琴を爪弾いていたような姿も朧げに…。イネなのかクマなのか別人(あるいは他のドラマ?)なのか…。ともかく、こぬ人を待ちわびて奏でるチロン、チロンと寂しく響く月琴?の音が頭の片隅で蘇る。確か、それに刺激されて家に転がっていた丸いビスケットの缶のような奈良漬けの木製の桶(なぜか埼玉県行田市には老舗の奈良漬け屋が何軒かあり、お歳暮などの定番として近在の住民から重宝され繁盛していた。今でも知る人ぞ知る行田名物である。)で月琴に似せた怪しげなもの作りかけ途中で投げ出した記憶も蘇ったので裏付けになるかも

そういえば、いつの間にかに、 リュート奏者の永田斉子さんが月琴奏者として活躍されている。

 
大原麗子さんに関する真相を確かめるべくもう一度あの声が聞きたいが、残念ながら、当時の番組の録画は故あって公開(販売)されていない。『花神』の方はDVDが発売されているらしいが…やめておこう。せめて誰かに長崎弁で「しぇんしぇい」と呼んでもらいたのだが…これまたやめておこう(笑い)。

 たとえ妄想のなせる思い込みの産物だとしても、耳に残る「しぇんしぇい」は大原麗子さんであったと信じて、そっとこのまま頭の中に残しておこう。

  追記:テレビで大原さんを最後に見たのは、たまたま途中から目にした題名も全体の展開も判らぬドラマであった。水商売に身をやつした己の不幸を飲酒で紛らわし過度のアルコール中毒に陥った薄幸の女性を演じていた。その彼女がうらぶれた安アパートで、恋人との想いをとげられぬまま大量の吐血で息絶える場面であった。今思えば…。

…余計なコメントは要るまい…改めて彼女の冥福を祈りたい。(合掌)

  おっと、これからお寺に施餓鬼におもむかねばならない。

 いい加減な記憶の罪滅ぼしにシーボルトにも触れてみたいと思う藤兵衛であった。

|

« 藤兵衛の由来 | トップページ | シーボルトと音楽 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/517741/45930978

この記事へのトラックバック一覧です: 永遠のしぇんしぇい~大原麗子さんを偲んで:

« 藤兵衛の由来 | トップページ | シーボルトと音楽 »