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バッハとリュートあれこれ(13)~究極のリュート曲

バッハの究極のリュート曲をあげるなら、私は迷わず『プレリュード、フーガとアレグロ変ホ長調』BWV998を選ぶ。

  学生の頃からこの曲の成り立ちをあれこれ考えてきたが、自分なりの私見を整理して置こうと思い立ったのが、昨冬の頃から、あれこれ書き溜めだしたのはいいが、あっちこっちと膨らみ過ぎて収拾がつかなくなった矢先に転勤という環境の変化で、まったくのお手あげ状態となってしまった。何とか、夏休みの落ち着いた頃に、再始動のスイッチを入れようと思っても、学生の頃の夏休みの宿題と同じで目先のことに目が眩み先にのばすばかり。この処、急に秋の気配が忍び寄り、これでは「いかんぜよ」と自分に鞭打ち、突破口を開くべく最初の部分を取り繕ってみた。                                  

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 バッハのリュートの最後の(究極の)作品は何であろうか?
  現存している7つの作品のうち、楽譜の年代研究から、『プレリュード、フーガとアレグロ変ホ長調』BWV998がバッハの晩年期の1740年代前半に作曲され最も新しいリュート曲と考えられる。そのバッハの自筆譜の原題は『Prelude pour la Luth.ó Cembal. par J.S.Bach』すなわち「リュートまたはチェンバロのためのプレリュード」となっており、確実にバッハがリュートのために書き下ろした唯一のオリジナル曲と断定できると自分は考える。また、この曲の構成からみても究極のリュート曲と見なしている。しかし、この3楽章の形式が、リュート曲のみならずバッハの器楽曲のなかでも特異な構成であり、研究者やリュート奏者を悩ましてきた。そこで、次回から色々な面から考察していきたい。

 何とか一歩踏み出せ安堵する藤兵衛であった。                      

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