続シェンクとヴァイス~つながり
先日、シェンクの『シャコンヌ』とバッハの『ゴルトベルク変奏曲』の低音主題(旋律)が同一であることや「シェンクとヴァイスの接点」についても触れてみた。
今回は、シェンクとヴァイスの関係を再び先の低音主題から眺めてみたい。ヴァイスのシャコンヌやパッサカリアを聴くと何となくとと同じ香りがすると感じていた。そこで、改めてヴァイスのこれらの曲を調べてみた。
何と、あのシェンクの『シャコンヌ』の低音主題がヴァイスの『シャコンヌ』にも用いられていたのである!
S.L..Weiss Sonata12 A-dur(S-C7)ロンドン手稿譜より第6曲『シャコンヌ』冒頭
この曲はAllemande-Courante-Bourree-Sarabande-Menuet-Ciaconna-Gigue の7曲からなるイ長調のソナタ(組曲)であり、ドレスデン手稿譜にも同一曲が存在する。その第6曲の『シャコンヌ』の冒頭を五線譜で次に示す。
その主題の低音旋律をオクターブ挙げて移調してシェンクの『シャコンヌ』のそれと比較してみよう。
ヴァイスの『シャコンヌ』主題の低音旋律
ヴァイスの方は経過音により装飾されているが、マーカーを付した音に着目すればシェンクのものと同一な音型であることがわかる。
さらに、このヴァイスの『シャコンヌ』の第6変奏になると輪郭が明確になる。
矢印以下がヴァイスの『シャコンヌ』の第6変奏
同じく低音部を移調して抜き出して示す。
まさしくシェンクの『シャコンヌ』の低音旋律(主題)と同一であることが明確になる。この一致は単なる偶然の産物なのであろう?ヴァイスがシェンクから影響を受けた根拠の一つといったら言い過ぎであろうか。バッハにも見られるこの低音旋律の普遍性(由来)に起因するのだろうか?いや、シェンクとバッハにも何らかの接点があったのだろうか?
もう少しその答えを調べてみたいが、転勤したら隔週で土曜日出勤ということになってしまった。あ~あ時間とれない。自転車に乗れない。どうしよう。
慣れない新しい職場でミーアキャット状態の藤兵衛である。
この稿、編集中
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