花見の後にシェンク
転勤前に、たまっていた特別休暇を消化すべくここ両日桜を散策に自転車散歩を嗜む。
昨日の段階で荒川の吉見町の桜堤はまだちらほら。たどり着く途中、男性に声をかけられる。何とこのブログをご存じ、しかもリカンベントも乗っていらっしゃったとのことで土手の上でしばし自転車談義に花が咲いた。
今日は近隣を散策。
行田市の「さきたま古墳公園」と「さきたま緑道」の桜は咲き始めたばかり…。
ところが、どっこい古墳公園の某所。
結構花盛り…。観光客もあまり訪れない公園の奥の奥。私のお気に入りの場所。さっそく地元の通(つう)の方々が貸し切り同然に平日の白昼花見の宴。うらやまし~い。
こちらは鴻巣市の旧吹上町の元荒川沿いの桜並木
明日は新職場に初出勤。程々に帰宅し音楽を聴いて英気を養わんとす。
ランダムにラックから取り出して聴いたのがこれ…
Johann Schenckのヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための曲集「Tyd en Konst oeffenigen」Op.2よりソナタ5曲の抜粋。
Viola da gambaソロはMonika Schwamberger、通奏低音はテオルボ(Chitarrone)がSepp Hornsteiner、鍵盤がGottfried Bach、コンティヌ担当のViola da gambaはBarba Messmerとまでは通常の編成。ところがKarlheinz Schickhausが奏する「Hackbrett」なる耳慣れない楽器が加わっていることに今更ながら気づかされた。というのは恥ずかしながら、初めてじっくり腰を落ち着けて聴いて無性に気になったからである。チェンバロともテオルボとも違う、むしろ音のなり方がクラヴィコードやピアノ=フォルテのような弦を叩く感じがする不思議な音。ひょっとしたらと思いネットで検索…。まさかとは思ったがまさしく「Hackbrett(ドイツ語)」とは民俗楽器ダルシマー(英語)のことではないか…。ドイツでは一時は宮廷でももてはやされたらしい。
最大の発見はこのダルシマーそのものではなくその奏でるシェンクの旋律に思わず戦慄…
お後がよろしいようで、続きはまたの機会に…。
久しぶりの音楽ネタをいかに引っ張るか腐心する藤兵衛であった
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コメント
こんにちは。
お久しぶりです。
シェンクは大好きな音楽家ですが、
纏まった録音はマレと比べて稀ですね(御免なさいorz)。
実はこのCD、某オンラインショップにオーダーを出していたのですが、
先日他のオーダーと一緒にごっそり届いたので、
これからじっくり聴くところです。
投稿: 黒羊紳士 | 2009年4月 2日 (木) 17時03分
コメントありがとうございます。
こちらこそ年度末の仕事や転勤で追われて御座沙汰しておりました。バロック音楽においてシェンクはまったくマイナーな存在です。このシャコンヌのような名曲もあるのに…。ゴルトベルク変奏曲との関連、発見しておどろきました。このことでシェンクの名前も知られたらいいなと思います。CDがお手に入られたら是非ご確認ください。
投稿: 藤兵衛 | 2009年4月 2日 (木) 20時12分