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ヴァイスのトンボーを弾く

 ここへ来て仕事が忙しくなる。夏の疲れと不摂生もたたる。9月末の定期演奏会のソロの曲も実はまだ未定。 …という状況下…演奏会とは別に今弾いているのがこの曲。

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 言わずと知れたヴァイスの『ロジー伯の死に寄せるトンボー』である。この夏、音楽仲間の奥さんが若くして身罷わられ、追悼の意を込めてレクイエムなどのCDをよく聴いていた。先月末涼しさを感じ久々にバロックリュートを手にしたとき自然とこの曲が思い浮かんだのである。15年程前父親が鬼籍に入ったのもお盆の頃。その年の(前述の)定期演奏会で同曲を急遽演奏している。五線譜でバロックリュートと格闘していた頃の話である。6月22日の記事で紹介したEdizion Suvini Zerboni-Milano のINTAVILATURA DI LIUTO シリーズのWeiss(ロンドン版全集)版を繙いてみると確かに運指の書き込みがしてある。

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 今から思えば我ながら驚嘆する。♭が5つの変ロ短調!しかも臨時記号たっぷりの半音階的進行満載!よくチャレンジしたものだ。その後数年間のブランクを経て、改めてタブラチュアでリュートを再開したのだが、この曲でタブラチュアのありがたさを痛感している。♭も♯も ♮ も意識せず、終結部の昇天するがごとく翔けのぼり消え行く半音階的進行のパッセージも、自然に感情表現できるからだ。五線譜だとどうしても理屈が先行する。ただし、音楽構造を理解する上では五線譜にまさるものはない。いまでこそタブラチュア(フランス式)読譜に不自由しなくなったが(イタリア式はまだ苦手sweat01)、五線譜でもバロックリュートが弾けるということは大きな財産となっている。そういえば子供のとき無理やり習わされたピアノは通奏低音(へ音記号読譜)に役立っているし、最近始めたヴィオラ・ダ・ガンバではアルト記号なども苦もなく読めるようになった。ありがたや、ありがたや…(v^ー゜)ヤッタネ!!あれれ、いつのまにかこのブログ、顔文字が引用(参照)できるようになっているぞ。お絵描き機能もついた!

 しかし何と開放弦が少ない曲だこと!……演奏会でとりあげるかは別として故人を偲ぶ(合掌)。

 もっと触れたいことがあるものの、夏ばてに勝てぬ藤兵衛であった。 

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