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石田堤~のぼうの城

 今日は朝から雨で朝駆けbicycleは中止

 昨日は寒さすら感ずる曇天の中繰り出し途中で霧雨につかまりたまらずUターンする。途中でピタリと雨がとまるものの、風邪をひかぬ用心のため後ろ髪引かれつつも帰宅。目標にしていた十里にあと二里ほど及ばなかったweep

 「石田堤」に寄り道しなければよかった…と後悔する。

 先日『のぼうの城』ゆかりの行田市の忍城を紹介したが、いつもの自転車散歩コースの近くに石田三成の「忍城水攻め」の痕跡を留める遺構があることを思い出したからだ。自宅からも比較的近く過去何度も訪れているのでなにも今日の早朝でなくともよかったのに…おかげで写真も光量不足で散々…crying
 石田三成の本陣があった丸墓山から南下して現在新忍川と元荒川が合流するこの周辺までは自然堤防に若干の土盛をして三成は堤を構築させている。その行田市の往時の地形を物語る「堤根」という地区に残る遺構が「石田堤」なのである。堤上の並木が、江戸時代の中山道から別れ日光へ通じる脇街道を偲ばせる風情が残る。
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   上の写真の左端に写る掲示板(クリックで拡大可)
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 石田堤は新忍川によっていったん途切れ(最終的にこの地点でこの川を塞き止めたと思われる、そしてここが決壊場所となる)、川を境に隣接する鴻巣市(旧吹上町)に入り西へと向きをかえて伸びてゆく。このあたりに本格的な土盛が施された堤が復元整備された。堤を横切る上越新幹線の高架をはさんで、近年旧吹上町によって史跡公園として整備された。おかげでその堤の構造や姿をつぶさに観察できることとなった。
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新幹線高架下より南側を撮影。高架北側に公園がある。
堤の断面図をガラス越しに展示。その上は展望台。右側のヒビは工事の手抜きでなく内部の構造を示したデザインか?

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その展示展望施設の先。堤が延々と続く。我が愛車S17と比べてもその高さがわかる。

 堤はやがて住宅地に入ると姿を消す。果たして後世に削られ埋めもどされたのか?

 この施設周辺は川の合流地点で、「袋」という地名からも水が溜まりやすい袋状の低地をなしており往時は不思議な言い伝えが残る「三千坊沼」と呼ばれる沼沢が存在していたらしい。その先は元荒川沿いに自然の地形(自然堤防の微高地)を活用して要所のみ工事を行ったと私自身は推察している。たった一週間で三成が堤を築きあげたことと、戦いの後に仮に堤が崩され埋め立てに利用されたとしても、江戸時代その周辺の堤の内側の地域では水が溜まり易く水害が多かったことがそれを裏付ける。

 高架下にいくつか「忍城水攻め」を解説する展示がある。
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  丸墓山から水に漬かった忍城を眺める石田三成、大谷吉隆(継)、長束正家ら

 何と俳優の大和田伸也さんが石田三成に扮した「忍城水攻め」のミニドラマを交えた音声ガイダンスを聴くことができる。
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 土嚢を模したコンクリートの俵に、周辺の農民を動員していかに短期間に堤を構築したのかをわかり易く図示したプレートがそえられている。

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 いよいよ「忍城水攻め」のクライマックス「堤決壊の場面」
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 新忍川を塞き止めた前述した公園出入り口にある「堀切橋」付近で堤が決壊したと言われている。いささか大げさすぎる描写であるが、地元民としては思わず快哉を叫んでしまう痛快さ…。『のぼうの城』の映画化(ほんとかな?)がまたれる。

Ishida_tutumi09_3   ピンボケ~ばかりwobblysweat01
 新忍川にかかる「堀切橋」、この先で元荒川が合流する。
とてもレトロな欄干…、背景が行田市側の「石田堤」。

  ちなみにこの新忍川には明治・大正時代の鉄道の古レールを利用したアーチ状のレトロな橋が数多く残る。また近隣の「ものつくり大学」の先には知る人ぞ知る珍しい「馬車鉄道」が通った「がんがら橋」などのかくれた名所がある。

 行田市はお城や古墳ばかりに目をとられこういったものには冷たいdespair。城下町気質からくる偏狭さか?。同じ「石田堤」の扱いかたにしても数十年前から看板一枚というこの始末…(失礼ながらとりたてて目立つ史跡がない)旧吹上町のこの熱心な取り組みからみるととてもお寒く感じる。といっても「古代蓮の里」 の公園内にそそり立つ計画当初から一部の市民の間で無用の長物(?)と批判されていた「市制50年にあわせた高さ50mの展望塔」みたいなわかりやすい箱物にはとても熱心である。WEBを探すと他地域の人々が、これらの行田市民の間でもマイナーな史跡をとても詳しく紹介されておられるというのに…もったなやもったなや。(以下参照)

 幻の忍町「馬車鉄道」や「三千坊沼の伝説」については後日紹介したい。

  この「石田堤」の公園を初めて訪ねる方は、JR高崎線吹上駅または国道17号線を利用して行田市の「ものつくり大学」を起点とし上越新幹線側道を南下すると着実にたどりつける。

  気がつくとここでけっこう時間を浪費してしまったが、ちょっとした夏休みの自由研究のようになった感がある。

 お子さんの夏休みの宿題に追われている親御さんに限り、この記事や写真を使っていただくことには吝かでない藤兵衛である。笑い…happy01 この稿、推敲中run

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