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オランダバッハ協会のヨハネ受難曲

 昨日はお盆の入りなのにバッハのヨハネ受難曲を聴いた

 朝駆けbicycleから帰宅しシャワーからあがったところで、オランダバッハ協会によるヨハネ受難曲(初稿版)のCD(Nyankomeさんのブログでも数年前に紹介されていた)が届いた。あるCDの注文のおり、以前から気にはなっていたこのCDを意を決してオーダー。ところが抱き合わせで注文していたJ.S.WeissのオーボエソナタのCD(こちらが本命だった?)が入手困難でキャンセルを決断weepするまでに思った以上の時間を費やしてしまっのだ。そんな訳で、とるものも取り敢えずご先祖様のお迎えを差し置いての不埒な仕儀angryannoyとなったのである。まずは不思議なデザインのケースに魅入られる。
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 古色蒼然とした雨ざらしの十字架の表面を思わせるケースの背に能面の小面(こおもて)と見紛うマリアのかんばせが顔を覗かせる…引き出すと解説書とCD収納部とに分かれるというからくり。そして、豪華な解説書にため息…190頁を超える堅牢な作り。物語(演奏)の進行(歌詞)に併せて美しい写真(挿絵)をちりばめるという心憎い演出。
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 上の写真はリュート伴奏のアリオーソに続く「鞭うたれるイエス」の場面…何とこの場面だけで6点掲載!

 演奏は全体にわたって、最終稿(第4稿)で色彩を増した部分をそぎおとして復元された初演時のシンプルな編成と、ソリストだけによる合唱も素朴な響きが相乗して、気負いのないすがすがしいメリハリが表出されている。特にヨハネ受難曲の劇的な性格を特徴付ける群衆のコーラスにおいて各声部と器楽が一音一音鮮明に鮮やかに伝わってくる。かつて耳にしたどの演奏よりも、長短々のリズムが耳に心地よい。噂以上の好演に時間を(ご先祖様も?)忘れてステレオに相向かってしまった。ソリストによる合唱ものとしてはご本家のリフキンのロ短調ミサ曲よりも洗練された演奏で新鮮さを堪能できた。何よりも発声(発音)の素晴らしさはヘレベェヘ率いるコレギウム・ヴォカーレと肩をならべる。器楽もその声部を絶妙に支えてる。各アリアの演奏も美味。
 リュート愛好家としては、例のアリオーソの演出にも胸をときめかせたが、冒頭合唱を始め各所で頻繁にもちいられるリュート(テオルボ)の響きの新鮮さに興味津々。以前はバッハの教会(宗教)音楽にテオルボを使用することはタブー視(チェンバロの使用すら御法度であると主張する人もいた(る?))されていたが、ヨハネ受難曲の第4稿でのチェンバロやリュートの扱いはそれに反駁するかのようで興味深い。
 午後、無事先祖様を迎え終えるとすかさず同協会演奏のロ短調ミサを早速オーダー。もっと早く買っとけばよかったと悔い改める藤兵衛であった。

 明日は一族郎党が我が家に集いお墓参りと宴たけなわの毎度のお盆となる。     

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コメント

今年初来日のオランダバッハ協会、CDもさることながら、実演の《ヨハネ受難曲》は見事でした。
各パート1人、ソリストも合唱に加わるという形態での演奏は、それぞれのパートの音が明瞭に聞き取れました。テオルボとガンバが素敵でした。

投稿: nyankome | 2008年8月17日 (日) 23時54分

通りすがりで申し訳ありません。
J.S.WeissのオーボエソナタとはConcert Royal Köln のヘンデルとカップリングされている物ですか?

投稿: S/N | 2014年4月19日 (土) 10時48分

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