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私の愛器~ヴィオラ・ダ・ガンバ

 8月も最後、ここ数日大雨にたたられたが、今朝は毎度の朝駆けbicycleを何とかこなせた。軽く流すつもりが九里半と相成った。

 ヴィオラ・ダ・ガンバの弦にふれたついでに我が愛器の紹介。
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  Karl Roy 1966制作 弦長70㎝フレンチモデル

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  ラベルにあるドイツ語で「森の中」を意味する "Mittenwald" とはオーストリアとの国境付近に位置しチロル観光の玄関として知られるドイツバイエルン州南部の小さい町である。同時に、バロック音楽の時代にマティアス・クロッツ(Mattias Klotz 1656-1743)が同地にてヴァイオリン製作を開始して以来、イタリアのクレモナと肩を並べるヴァイオリン工房都市として知られる。

   同地には、ヴァイオリン博物館ヴァイオリン製作学校 などがあり、町や国をあげてドイツ流ヴァイオリン製作技術の伝統の継承に力を入れている。ヴァイオリン界のメッカの一つである。

  Karl Roy氏はそのミッテンヴァルドヴァイオリン製作学校で校長を長年つとめ、近代のヴァイオリン製作に大きな功績を残した人物である。1983年には、リュートやギターの製作家の方々も参加されている「日本弦楽器製作者協会」 の招きで来日し講演や講習も行っている。校長を退いてからはアメリカに移ってヴァイオリン製作の研究や後進の育成に携わっていると聞く。http://www.karlroyviolinbook.com/KRVB_005.htm

そのような彼の製作した楽器の一つが縁あって私の所有するところとなった

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  Bertranのような典型的なフレンチモデルではあるが、写真のように、エンドピンが装着できる仕様(使用していないが…bleah)となっている。また、冒頭の写真を観ても判るように指板も通常よりも延長されている。製作者の意図なのか、依頼者の要望(後に改造された可能性も含め)なのかはわからない。手元に届いた直後、有名なガンバ演奏家の方に相談にのってもらいアドヴァイスを戴いて都内のヴァイオリン(チェロ)工房で調整していただいた(弓もその方のお弟子さんにお世話になった)。楽器を受け取るおり、工房の御主人がその昔当のRoy氏が(旧)工房を訪問されたと感慨深げに語ってくださった。全体のつくりはさすがに質実剛健であり、私の足にはもてあまし気味の大振りで重量感(…軽い方が良いのだろうか??…)もある。いずれにせよ古楽器復興の黎明期を物語る興味深い楽器であるのことには間違いない。色々な楽器を比べる経験に乏しいし楽器の性能を十分引き出すには稚拙な腕前なのだが、そのよく通る音でガンバの醍醐味を満喫している藤兵衛である。

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