リュート協奏曲~その3
先日、黒羊紳士さんからコメントいただきました。
>リュート協奏曲と聴いて、
>ドイツのヴァイヒェンベルガーやラドルトの名が浮かびました。
>18世紀の一時期、この種の作品が大量に書かれたらしいですが、
>ソロがリュートであるためか、
>ヴァイオリン×2に低音と云う具合に、
>少数でソロの脇を固めている編成の曲が結構あるようですね。
情報ありがとうございました。
佐藤豊彦さんの『華麗なる様式』のCDの解説に「ヴァイヒェンベルガーの6つの協奏曲は、ヴァイオリンとチェロをだぶらせた(中略)基本的にはソロのリュート曲といえる」とあり、このようなスタイルが当時オーストリアを中心としたドイツ語圏で流行していたようです。
そのあと私も次のような著名な作曲家のリュート協奏曲がうかびました。
かの有名な Handel
Concerto per il Liuto e l'Harpa
オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」で使用
Op.4-6 Organ(Harp) Concerto B-durの別稿
(あの有名なハープ協奏曲)
バッハの弟子 Johann Ludwig Krebs
F-durとC-durのリュート協奏曲 その他? 詳細不明
このヘンデルのハープ(オルガン)協奏曲もヴィオラが無く、ヴァイオリンⅠとⅡにはFlauto e Violino con sordini の指定があります。ヴィオラパートを省くのは、音量の関係だけでなく、リュートとヴィオラの音域の重複をさけたのかもしれませんね。また、確かフルートかオーボエパートがついていたようなリュート協奏曲があったような気もしますが思い出せません。
そういえば昔、ブリームがこのヘンデルの協奏曲を録音していましたっけ。お~棚からLPを発掘するのになんか時間がかかりそう…。それよりも明日は埼玉県越谷市(奥清秀さんの工房の所在地)に出張なのでそちらの準備にいそしまん。
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コメント
こんばんは。
クレブスの作品は知っていましたが、
ヘンデルにリュートの曲があったとは知りませんでした。
使用するリュートは、
ヘンデルがイギリスで活動していた事を考えると
アーチリュートだったのでしょうか?
それともオール複弦12コースリュート?
とても興味深いですね。
投稿: 黒羊紳士 | 2008年7月15日 (火) 19時21分