トップページ | 2008年7月 »

2008年6月の8件の記事

Robert Bart, vol.9 を聴く

 今日は朝から強い雨rain。朝駆けは諦める。

Robert BartoのWeissシリーズの第9巻を聴く

Barto9_2

Sonata No.52 in c minor ・・・・

 冒頭の壮麗な序曲は、リュート音楽におけるフランス序曲の最高峰ともいえる。
というよりも、普遍的なフランス序曲という様式をバッハが「クラヴィア練習曲集第2部フランス序曲ロ短調BWV831」でチェンバロ曲として昇華せしめたことをWeissはリュートでなし遂げたというべきであろう。

 このことは現代ギター4月号の『音楽問わず語り』で渡辺和彦氏が「ヴァイスのリュート作品は、それ自体がひとつの音楽世界を形成しているので、(中略)他との比較を許さない、独立した存在だ。」と述べられていることとは相反する。

 しかし、哀愁に満ちたCourante assai moderatoの美しさは、リュートの語法でしか表現できぬものであろう。特に後半部に唐突に現れる半音階的進行の得も言われぬ浮遊感はチェンバロではとても表出できないだろう。それに続く繊細なアルペジォを伴い限りなく飛翔するかのごとく執拗に繰り返す妙なる和声の進行は、まさしくヴァイス独特の語法であり、しかも他のリュート奏者(作曲家)の追従を許さぬ孤高の世界である。

 4曲目のSicilianaバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番ト短調BWV1001に勝るとも劣らない情緒性をたたえている。前半部および後半部の終結部のパッセージはバッハのカンタータのアリア(またはチェンバロ曲)の一節を彷彿させるではないか!

 私が書き起こした(例の)楽譜
Siciliana_2

 渡辺和彦氏の『音楽問わず語り』の連載は、毎回大変面白く拝読している。引用した4月号(と5月号)の『バッハ時代の大作曲家ヴァイスのリュート音楽を聴く』の記事は、(ギタリストではなく)クラシック音楽界からの視点という点で大変興味深かった。

 氏は私の出身高校の大先輩であるらしい・・・・。
昔の記事で、高校時代私も通った駅近くの(今はなき)喫茶店cafeのことに触れられていたことを覚えている。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

発見!「川幅日本一」

 いつもの朝駆けbicycleに打って出た。今日は曇天でコンデションもまずまず、かねてから確かめたかったものを見に足を伸ばした。

 最近、荒川の川幅が日本一であるということを新聞で知り、かりにも日本一なのだから、イベント大好きなおらが彩の国の自治体が何かモニュメントでも設置しないはずはなかろうと、おそらくここら辺だろうと見当をつけて、時々あたりを徘徊しているものの見いだせずにいた。お役所は何を考えているんだ~と、どうでもよい怒りをぶつけながら、捜索範囲を広げたところ、あった、あった!「日本一」の標識が・・・・F1000022 notes
 鴻巣市から吉見町へ通じる橋(道路)の吉見町側の土手にそれは慎ましやかに立てられてる。早速携帯でパチリ・・・・荒川の川幅自体は狭く、橋もそれほど長くなく(橋から土手状の長い道が連なって河川敷を横切っているが)、今まで誰も気にも留めなかったようだ。でも日本一といわれればふつふつと郷土愛が沸き上がるではないかheart04

実際には標識よりも上流数百m先の地点が日本一

 河川敷の写真も撮ったが、携帯のカメラと曇天の光具合のせいで実感できる写真は無し・・・・despair

 せっかく一眼レフのデジカメをもっているので写真の撮り方を研究して再トライといこう。でも自転車では重いし、かさばるし、如何せん?

   

今朝は45㎞走り午前9時前に帰宅

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リュート独奏のための34の組曲

先日紹介したドレスデン版の正式タイトル(扉の表題)・・・・

20651_4










東ドイツ(Deutsche Demokratische Republik ( DDR ) 、ドイツ民主共和国)、バッハゆかりのライプチヒでの出版

40%の縮尺でソロソナタ34曲(5巻分)を掲載している。
20653
左にあげたのは状態のよくない頁。水につかったためか(私のビールのせいではない!)インクが薄まりかろうじて読み取れる状態。中には染みのひどいものもあるが、全体的には美しい筆跡をよくとどめている。

これらに続き協奏曲など合奏曲の巻があることをその後知った。

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蘇る悪夢、ザクセン人の災禍

 今日は、梅雨の晴れ間、
しかも定時で仕事を終えられたので夜討ち(夕駆け?)にうって出た。
西日がギラギラ、日中は30度を超えたらしいが体感的には蒸し暑さはなかったので
気持ちよくドライブ・・・・おろしたてのTシャツが汗を吸わず・・・・とはいかなかった。

でも、自転車散歩は楽しいnotes

-----------------------------------------
蘇る悪夢

 かの勇士とペーターの片割れとの出会いから数年後、同じくギタルラ社でまさしく奇跡の邂逅を得たのであった。旧東ドイツで出版されたWeissの本家本元のドレスデン版のfacsimile全集!4万5千円!どのように工面したかおぼえていないが私のかいなの中に!(注 正規の手続の上)。電車の中で小一時間、目をギラギラ、鼻息荒く、なめるように怪しげな呪文踊る魔術書をながめる男の付近に座った乗客の戸惑い・・・・その時の私には知るよしもない。嗚呼、何と美しいタプラチュアの筆跡・・・・未知の音楽・・・・まさしく禁断の木の実!

Hyoushi

 自宅に転がり込み、真理を我がものせんとリュートを手にする・・・・が・・・・弾けない!・・・・う、う、う・・・・。冷静になってみればもっともなことだ。私は、例のミラノ人(Edizion Suvini Zerboni-Milano のINTAVILATURA DI LIUTO シリーズのWeiss版のこと)の言葉(5線譜)でしかリュートを解せなくなってしまっていたのだった。はやい話が、私は何と5線譜でバロックリュートを弾いていたのである(しかもバッハも)!

 ミラノ人の呪縛は私をして、ザクセン人をミラノ人に帰化せしめる事となった。????はやい話が、いや気の遠くなる話だが、全タブラチュアを5線譜に書き起こすという暴挙に打って出た。寝食も忘れる、骨身を削るなどという経験は大学受験で最後かと思っていた。その作業の途中で、いくつかの曲がアングル人の姿と重なること(ロンドン版と同一)に気づいたのは幸いであった。やった~手抜きができるぞ!・・・・その心の隙をついて悪魔の水が襲いかかったのである。悪魔の洗礼は、ミラノ人とアングル人ばかりでなく、我が道師とあがめたザクセン人にも及んだのであった。嗚呼、あわれなザクセン人!、アングル人のドレスデン空襲による災禍に加えての忌まわしき水禍!(※注  ドレスデンの手稿譜はその時の被害と思われる損傷(雨水?によるインクの染み、かすれ)がみられる。)
-----------
 ふ~自分で書いていて疲れてしまった。何がいいたいかは改めて・・・・

いま一つプログのコツ(RSSとか)わかりません。我慢して読んでいただいている方に感謝、感謝・・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

歴戦の勇士

リュートを弾こうと楽譜を探すため書棚を見たら先程紹介した

Edizion Suvini Zerboni-Milano のINTAVILATURA DI LIUTO シリーズのWeiss(ロンドン版全集)版

が目に留まった。「無沙汰してましたね」と声をかけて手にとった。よれよれになった年季がはいったその姿に改めてWeiss熱にとりつかれていた頃が即座によみがえってきた。

おお~!この歴戦の年老いた勇士に刻まれたシワとシミはなんなんだ~!
Imgp1439

そうだ。先日アップしたPeters社の全集の表紙にもついていたシミの原因も鮮やかに思い出した・・・・。
いくつかの全集を比較しようとテーブルに並べて閲覧している際、なみなみとビールをついだグラスをひっくり返したのだ!

ごめんなさい。ごめんなさい。

嗚呼・・・・そして、もう一つの忌まわしい記憶と悲劇がよみがえる・・・・(続く)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Weissそしてリュートとの出会い

雨が降り続く。いつもの朝駆け(自転車散歩)は中止
昨日は、止み間をとらえて朝駆けに打って出たが帰着寸前につかまってしまった。土砂降りによるずぶ濡れは間一髪免れたのは幸いであった。日中は一時晴れ間もでるほど回復したが、とりあえずノルマ(朝駆け)を果たすことができたので、ひねもすプログ開設作業と対峙することと相成った。
---------------------------------------------
私がリュートを手にしたころは国内でタプラチュア譜など手に入れることは困難なことであった(海外から取り寄せるなど夢のまた夢)。WeissのC.F.Perters社の全集の刊行を知った時は欣喜雀躍したことを覚えている。
それからこの気まぐれ娘の思わせぶりに幾星霜つきあわされたことか・・・・
そもそもリュートを手にするきっかけとなったのがImgp1443_4 ギュイ・ロベールのリュート独奏のLPレコードのWeissの曲であった。 演奏者、使用楽器については解説でも詳しくないが、当時としては高いレベルである。ギターでおなじみの例のシャコンヌと有名なファンタジーやバッハのリュート組曲2番(最後のDouble以外の全曲!)もあった。しかし、私の心をとらえたのは、このとき初めて耳にしたト短調のブーレ(Sonata 3)であった。バッハと聴き紛う華麗な上声部の動きと低音部の幽玄な響きと絶妙な進行が私を虜にしたのだっだ。楽譜を求めて悶々としていたが、程なくギタルラ社で幸運にもEdizion Suvini Zerboni-Milano のINTAVILATURA DI LIUTO シリーズのWeiss(ロンドン版全集)版を手に入れる事ができた。五線譜であったことにはがっかりしたが、幸いなことはWeissの音楽を理解するのにとても役立ったこととギターでたやすく音を出せた事であった。まさに至福の日々が続いたが、すぐさまギターでの限界を思い知らされ実際リュートで音を出したいと決心するまで時間はかからなかった。
----------------------
さて、雨が続きそうなので今日はこれからWeissのイ短調のソナタ群をたしなむことにしましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

S.L.Weiss

この頃、バロックリュートをよく弾くようになった。
やはり Silvius Leopold Weiss が心地よい。

膨大な作品が手稿譜のかたちで各地に伝承している。

かつてPetersImgp1438社が全集版の刊行を計画していた。

その昔長い時間をかけて

ロンドン手稿譜のfacsimile版とtranscription版  各上下(Ⅰ・Ⅱ)巻を手に入れた。

 

 

transcription版Ⅰにおいて有名なト短調のシャコンヌが旋律楽器とのDuoであると断定され、フルートパートが復元されていたことには衝撃を受けた。

明らかにフルート・トラヴェルソとリュートのConcertの表記ある楽曲

  • Sonata 6 in B♭ Adagio-Allegro-Grave-Allegro
  • Sonata 8 in B♭ Andante-Presto-Andante-Allegro Johann Sigismund Weissの作
  • Sonata 9 in F    Adagio-Allegro-Amoroso-Allegro

フルート・トラヴェルソのパートを同様に復元していたが、これらのSonataは緩-急-緩-急の典型的教会ソナタ形式であり、ごく自然ななりゆきである。シャコンヌが含まれるSonata 14の構成は以下の通りである。

  • Sonata 14 in g  Adagio-Gavotte-Sarabande-Menuet-Bourree-Chaconne

通常の組曲のAllemande,Couranteを欠きAdagio楽章が付加されるという変則的な構成である。確かに改めて各曲をながめてみるとコンティヌオ的な部分が多いことに気づかされた。断片曲のLargo in d にもフルートパートの復元がなされていた。

・・・・案じていたことが時をおいてtranscription版Ⅱで現実となった。

  • Sonata 20 in d  Prelude-Un poco Andante-La Badinage-Le Sicilien-Menuet-Gigue

この曲も単旋律の高音声部が復元されていたのであった。(ただしPreludeはのぞく・・・・)

リュート協奏曲(ソロパートのみ)を含むドレスデン版は発刊されたのだろうか?そちらの結果(復元)も興味があったが・・・・

ちなみに

もしかしたらJ.S.Bachのリュート曲(通称リュート組曲2番だったっけ?)は

  • Suite(Partita) in c BWV997 Prelude-Fuga-Sarabande-Gigue(-double)

という教会ソナタ形式に近い特殊な構成( ※ギタリストはやたらと2楽章のフーガを遅く重く弾きたがるが、本来は速いテンポであろう)からして、本来はフルートソナタという説にもうなずける。支持するわけではないが・・・・

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Overture

皆もすなる、ブログといふものを、この藤兵衛もしてみむとて、するなり・・・・

 いろいろな方々のプログを拝見して元気や知識、ヒントをいただいている自分(藤兵衛)に気づきました。

タイトルは倦怠気味の日常に活を入れるべくつけました。(温めること数年・・・・happy01・・・・)

日記などつけたことはないのですが

趣味の音楽(古楽器演奏)を中心に 思いつくまま気ままに
そこはかとないことを書き綴ることにします。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

トップページ | 2008年7月 »